厚生労働省は、3日に開催された「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」(第6回)で、精神病床における基準病床数に関する検討の方向性を示した。厚生労働科学研究で精神病床における基準病床数の検討を進めるに当たり、「近年、精神病床における入院患者数は減少傾向にあることを勘案したものとする」などとした。【新井哉】
厚労省によると、第4回検討会で、精神病床における基準病床数について、入院治療は最小限として、それまでの生活環境から切り離されずに治療を受けられる地域医療体制を進めていくことが重要であることに触れ、可能な限り病床を削減していく方向であることを示すよう求める意見が出ていた。また、基準病床算定式の係数について、 第8次医療計画では、全国的に定まる要素と、地域によって変わる要素とを分け、前者は国、後者は都道府県が決めるように整理する必要があるとの意見もあった。
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