がんで切除した乳房の再建術や豊胸術で使用される「ゲル充填人工乳房」が原因とみられるリンパ腫について、厚生労働省などは、国内で3・4例目の発症が報告されたことを明らかにした。早期の発見が重要になるため、ゲル充填人工乳房による手術を希望していたり、受けたりした人は生涯にわたって自己検診を行うとともに、医療機関で定期検診を継続的に受けるよう呼び掛けている。【松村秀士】
関係学会によると、乳房再建術や豊胸術の後に、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)という合併症が生じることがある。これはT細胞性のリンパ腫で、乳がんとは異なる悪性腫瘍。表面がザラザラしたインプラント(人工乳房)を用いた場合に発症リスクが高くなる。
■世界で900例以上発症
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