【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■高齢患者の多い病院ほど「モニター除外」と「点滴ライン→薬剤3種」の影響大
2022年度診療報酬改定において、急性期一般入院料の「重症度、医療・看護必要度」(看護必要度)は、大幅な改定となることが決まった。心電図モニターの除外は、多くの病院に大きく影響するだろう。また、点滴ライン3本が薬剤3種となるのは、当初、大きな影響はないだろうと見込んでいた。しかし、9日の中央社会保険医療協議会・総会で示された計算用のマスタには、輸液などの除外対象薬剤があった。その内容を反映させて再計算すると、病院によっては無視できない数字となる。
今回の改定では、相対的に大きな影響があると想定される200床未満の病院に配慮した基準値の設定となった=表=。とはいえ、看護必要度の該当患者割合の大幅な低下から、ベッドコントロールの見直しなど、何らかの対策が必要となる病院が出てくることは避けられなさそうである。
表 看護必要度の基準 改定内容 (上)全体(下)200床未満
■入院10日目以降は看護必要度が大幅に下がることも
入院経過日数による看護必要度の推移を比較した=グラフ1=。
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次回配信は3月9日5:00を予定しています
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