専門家らでつくる厚生労働省の作業部会は14日、薬局薬剤師の業務の見直しに向けた検討を始めた。テーマを4つに分けて複数回議論し、6月に一定の取りまとめを行う。この日は、「対人業務の充実」がテーマとなり、構成メンバーから、「調剤業務だけをやっていたのでは(経営が)成り立たないような仕組みにすべきだ」といった意見が出た。【松村秀士】
作業部会での主なテーマは、このほか、「薬剤師・薬局のDX(デジタルトランスフォーメーション)」「医療安全を前提とした対物業務の効率化」「地域での薬剤師サービスの提供」の3つ。
14日の初会合で厚労省は、処方箋の受け付け時以外の薬局薬剤師による対人業務として重複投薬やポリファーマシーへの対応、調剤後のフォローアップなどが行われていると指摘。また、2017年度から19年度にかけて対人業務の推進や「均てん化」のためのモデル事業が実施されたほか、改正医薬品医療機器等法で調剤後の患者へのフォローアップが義務化されたことなど、対人業務を巡る現状を説明した。
■対人業務の底上げを課題に挙げる意見も
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