厚生労働省が1月31日まとめた最近の医療費の動向、MEDIAS-2021年9月号によると、9月の概算医療費は3.6兆円で、前年同月に比べて2.9%の伸びにとどまった。これにより、21年度上期(4-9月)の概算医療費は21.8兆円で、前年同期比+6.2%と、6%台前半の伸びにとどまった。9月の平日数は前年同月と同じだったが、受診延日数の伸びが+0.7%と上期で最低となったため。【ライター 設楽幸雄】
21年度の概算医療費の伸びは、4月+10,6%、5月+11.5%と、2桁増のスタートとなった。前年のこの2カ月が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で大幅なマイナスとなったことの反動だ。
その後は1桁台の伸びとなり、6月+5.4%、7月+2.6%、8月+5.0%、9月+2.9%と推移した。7月は、前年同月に比べて平日数が1日少なく土曜日が1日多かったことで、伸び率が上期では最も低くなった。
一方、9月は、平日数も土曜日の日数も前年同月と同じだった中で、7月に次ぐ低い伸び率になった。
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