厚生労働省は28日、第4回日本オープンイノベーション大賞の厚生労働大臣賞に、新型コロナウイルス感染症のPCR検査や抗原検査の検体採取時、また、内視鏡検査や気管支鏡検査の際に、患者からの飛沫を防止する患者用マスク「e-mask」を開発し、実用化した名古屋大高等研究院医学系研究科呼吸器内科の佐藤和秀S-YLC特任助教らのチームが決定したと発表した。e-maskなしの場合に比べて、1万倍以上の粒子阻害予防効果があり、1枚50円以内の経済性も実現した。【ライター 設楽幸雄】
e-maskは、不織布のサージカルマスクを基に設計し、内視鏡と吸引用チューブを通すための切れ込みを入れ、また、折り目を工夫して簡単な操作性を実現した。
特に、飛沫防止には、微粒子捕集効率(PFE)、バクテリア飛沫捕集効率(BFE)、ウイルス飛沫捕集効率(VFE)が99%のフィルター(切れ込み部分を除く)を採用した。
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