厚生労働省は28日、救急医療管理加算の対象となる患者の状態などを2022年度診療報酬改定で見直す方針を、中央社会保険医療協議会・総会に示した。対象患者の状態について、従来の広範囲熱傷に「顔面熱傷または気道熱傷」を加えるとともに、「消化器疾患で緊急処置を必要とする重篤な状態」や「蘇生術を必要とする重篤な状態」も追加。また、一部の状態で、緊急入院が必要だと判断した医学的根拠の診療報酬明細書への記載を要件化する。【松村秀士】
同加算1の算定に当たって医学的根拠の記載が必要となるのは、患者が、▽意識障害や昏睡の状態で、意識レベルを測定する指標のJCSがゼロ▽呼吸不全や心不全によって重篤で、重症度分類のNYHAが1、または酸素化能を評価する指標のP/F比が400以上▽広範囲熱傷(気道熱傷と顔面熱傷を除く)で、その重症度を示す指標のBurn Indexがゼロ-に該当する場合。
■評価も見直し
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