厚生労働省がまとめた最近の医療費の動向(概算医療費)2021年8月号によると、8月の医療費は3.6兆円で、前年同月比+5.0%、前々年同月比+1.2%、また、4-8月の医療費は18.1兆円で、前年同期比+6.8%、前々年同期比+0.2%となった。9月は8月より高めの伸びが見込まれており、21年度上期の概算医療費は、前年同期比7%程度の増加、前々年同期比もプラスとなるのが確実となった。【ライター 設楽幸雄】
8月の診療種類別医療費の前年同月比は、医科入院+1.7%、医科入院外+9.1%、歯科+3.2%、調剤+4.6%で、医科入院外が突出して高く、医科入院は逆に最も低かった。
医科入院外の伸びが高かったのは、1日当たり医療費が+5.2%で最も高く、延患者数を示す受診延日数も+3.7%で、調剤の+5.2%に次いで高かったためだ。
一方、医科入院の伸びの低さは、1日当たり医療費は+4.4%で、医科入院外の+5.2%に次いで高かったが、受診延日数が▲2.6%とマイナスだったことが影響した。
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