子宮頸がんを予防するHPVワクチン接種の積極勧奨が2022年4月から再開されることに合わせ、積極勧奨の差し控えの期間に接種機会を逃した人に対するキャッチアップ接種も4月から開始される。厚生労働省は、1997年度生まれから2005年度生まれまでの9学年の全ての女性を対象に、22年4月から25年3月までの3年間で実施するとし、情報提供資材を対象者全員に個別送付して周知・勧奨を行う。23日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会に提案し、了承された。【ライター 設楽幸雄】
対象者を9学年としたのは、積極的な勧奨を差し控えていた間に、定期接種の対象だった1997年度生まれから2005年度生まれまでの9学年が接種期間を逃した可能性があるため。
分科会のこれまでの議論では、積極的な勧奨は「標準的な接種期間」を対象としているため、積極的な勧奨を差し控えていた間に「標準的な接種期間」に該当した2000年度生まれから05年度生まれまでの6学年を対象とする考え方も示されていた。
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