中央社会保険医療協議会の支払側委員は17日の総会で、機能強化加算の算定要件にベースとなる地域包括診療料・加算の一定程度の算定実績を加えることなどを要望した。また、「かかりつけ医」機能に関する診療報酬上の評価を再構築すべきだとも述べ、その具体案を提示した。【松村秀士】
この日の総会で松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、12月1日の中医協・総会で示された2020年度改定の結果検証に係る特別調査の報告書案の内容に言及した。
地域包括診療料・加算のいずれかを届け出ている施設に21年1-6月の算定患者数を聞いたところ、回答した112施設のうち16施設が算定していなかったことに触れ、「ベースとなる加算などの算定がないにもかかわらず、機能強化加算を全ての初診患者に算定している医療機関が1割程度あることが類推される」と指摘。その上で、同加算の要件は不十分だとし、22年度診療報酬改定での見直しを強く求めた。
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