中央社会保険医療協議会・総会は8日、後発医薬品調剤体制加算の見直しについて議論。診療側は現行方式の継続を主張したが、支払側は80%未満に対する加算の廃止と減算の拡大などを求めて対立した。また、フォーミュラリの点数評価は今回も見送り、リフィル処方は処方箋の繰り返し使用を認める形で導入の方向。薬剤給付の適正化で、湿布薬の70枚規制をより厳格化する方向となった。【ライター 設楽幸雄】
後発医薬品調剤体制加算は、75%以上15点、80%以上22点、85%以上28点となっている。
また、医科では、入院の後発医薬品使用体制加算が、70%以上37点、80%以上42点、85%以上47点、外来後発医薬品使用体制加算は、70%以上2点、75%以上4点、85%以上5点となっている。
厚生労働省は、骨太方針2021で「新目標との関係を踏まえて後発医薬品調剤体制加算等の見直しを検討」とされたことを受け、議論を求めた。財務省が予算執行調査結果と共に、加算の廃止と減算を中心とした制度に見直すべきとした財政制度等審議会・財政制度分科会資料も提出した。
診療側は、使用割合のめりはり付けは前提にしながらも、現行方式の維持を主張した。
一方、支払側は、新目標が「全都道府県で80%以上」とされたことから、80%未満での加算は廃止すべきと主張。さらに、減算の拡大と、将来的には加算の廃止を検討すべきだとした。
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