消費税率10%への引き上げに合わせ2019年10月に臨時で行った診療報酬改定で、医療機関の負担増が適切に補填されているかの検証結果を厚生労働省が2日、中央社会保険医療協議会の分科会に報告した。それによると、診療報酬での上乗せ分を負担増の金額で割った「補填率」(1施設当たり)は、病院全体で110.1%と過剰だったのに対し、一般診療所は87.0%にとどまっていた。【松村秀士、兼松昭夫】
厚労省は、補填の過不足が大きいと判断されれば22年度診療報酬改定での見直しを検討することにしていた。ただ、病院全体と一般診療所を合わせた「医科全体」での補填率は103.4%と不足しておらず、見直しは行わないことになった。
消費税率の10%への引き上げに伴う医療機関や薬局の負担増を補填するため、国は19年10月、診療報酬を臨時で改定した。
■一般病院110.7%、薬局では112.7%
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