次期薬価制度改革について、厚生労働省は1日、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に、これまでの議論を踏まえた「論点整理案」を示した。近く承認が見込まれる新規アルツハイマー薬を想定した高額薬への対応では、年間1,500億円を超える規模の新薬は薬価算定前に中医協で算定方法を議論することを提案。診療側、支払側とも異論なしとした。【ライター 設楽幸雄】
新薬は通常、薬事承認後に薬価収載の申請をすると、薬価算定組織で薬価の算定が行われ、算定結果が中医協・総会の議題となり、了承を得て薬価収載となる。承認から薬価収載までは、60日以内とのルールがある。
これに対し、厚労省は、「年間1,500億円の市場規模を超える品目」が承認された場合、通常の薬価算定の手続きに先立って、「直ちに中医協に報告し、承認内容や試験成績などに留意しつつ、薬価算定の議論を行う」方針を示した。
市場拡大再算定の特例で対象としている最大の市場規模が1,500億円超であることに合わせたものと説明した。
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