社会保障審議会の医療部会が29日開かれ、厚生労働省は、2022年度診療報酬改定の基本方針の原案を示した。19日に閣議決定された経済対策を踏まえ、看護の現場で働く人たちの賃上げに必要な対応を検討する方向性を書き込んだ。厚労省は、12月9日の会合に基本方針案を出す方針で、そこでの取りまとめを目指す。【兼松昭夫】
看護職員の賃金は、22年2月から9月分を4,000円(1%程度)引き上げ、その後も段階的に3%程度まで引き上げることになっている。22年2-9月分は、救急医療管理加算を算定し、救急搬送が年200件以上の医療機関などの看護師らが対象で、政府は21年度補正予算案に補助金の財源を計上した。
これに対し、10月分以降の対応は政府が予算案の編成過程で決める。厚労省は、補助金ではなく診療報酬での対応が決まることも想定し、22年度改定に向けて賃上げのための対応を検討する方向性を原案に盛り込んだ。
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