中央社会保険医療協議会は19日の総会で、療養病棟入院基本料の病棟で中心静脈栄養を受けている患者に行う嚥下機能評価や嚥下リハビリテーションを診療報酬で後押しすることで一致した。食べ物をかんでうまく飲み込めるかをチェックし、リハビリの実施などを検討すると誤嚥や栄養障害の減少に効果があるといい、評価の枠組みを検討する。【兼松昭夫】
厚生労働省は、療養病棟に入院する患者の中心静脈栄養からの離脱を促したい考えで、嚥下機能評価や嚥下リハビリを行うことへの評価を2022年度診療報酬改定の論点に挙げた。
診療側の池端幸彦委員(日本慢性期医療協会副会長)は、嚥下機能の評価やリハビリを行って中心静脈栄養を離脱できたら診療報酬で評価したり、中心静脈栄養から離脱しても、医療の必要性が高い「医療区分3」と1カ月程度見なしたりすることを提案した。中心静脈栄養は医療区分3に該当する処置の一つだが、離脱したら軽症の「医療区分1」とされ、改善へのインセンティブが現場で働きにくいため。
支払側の安藤伸樹委員(全国健康保険協会理事長)は
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