中央社会保険医療協議会が12日に開いた総会では、救急医療管理加算について患者の状態を適正に評価していくことで一致した。入院時の状態に係る従来の指標だけでなく、患者に実施された治療内容も合わせて評価するという内容で、2022年度の診療報酬改定でこうした方向になる見通し。【松村秀士】
この加算は、緊急入院が必要な重症患者に救急医療を実施した医療機関への評価。患者の重症度などに応じた質の高い救急医療を適切に評価する観点から、20年度改定では同加算1が950点、同加算2は350点と、それぞれ50点引き上げられたほか、算定要件も見直された。
入院医療に関する中医協の分科会の検証によると、同加算1が算定される患者で、「意識障害または昏睡」の状態で、さらに意識レベルを測定する指標のJCSがゼロの患者を見ると、非開胸的心マッサージや人工呼吸といった緊急性の高い処置が行われていたケースもあった。
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