子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的な接種勧奨の再開について、厚生労働省の専門部会は12日、了承した。厚労省は近く、勧奨再開を決定する。【川畑悟史】
子宮頸がんは40歳までの女性のがん死亡で2番目に多い。国は2013年4月から同ワクチンの定期接種を始めたが、接種後に全身の痛みなどの症状を訴える女性が相次いでいたことから、厚労省では同6月から積極的な勧奨を差し控えてきた。
厚労省は10月1日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)で、同ワクチンの接種勧奨再開に向け議論を開始。主に、▽同ワクチンの安全性と有効性の整理▽同ワクチン接種後に生じた症状に苦しんでいる方に寄り添った支援▽同ワクチンの安全性・有効性等に関する情報提供-の3つの論点について話し合い、「積極的勧奨の再開を妨げる要素はない」との方向性で意見をまとめた。
(残り556字 / 全968字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】