中央社会保険医療協議会の部会は15日、2022年度の保険医療材料制度改革で新規収載品に係る外国価格調整の比較水準をさらに引き下げることや、外国平均価格の算出方法を見直すことを決めた。また、決定区分の「A3」や「B2」の医療機器について保険収載の迅速化を図ることでも合意した。【松村秀士】
保険医療材料を巡っては、国内での価格と外国価格との差があることから、その是正に向けた新規収載品の価格の上限が順次見直されてきた。02年度にその上限が「外国平均価格の2倍以上の場合に2倍」に変わり、その後の数回の見直しを経て、20年度には「外国平均価格の1.25倍以上の場合に1.25倍」(例外品目は1.5倍)に変更された。こうした取り組みにより、医療材料の内外価格差は減少傾向にあるが、依然としてその差が存在しているのが現状だ。
出典:保険医療材料専門部会(2021年10月15日)の資料
そのため、厚生労働省は15日の保険医療材料専門部会で、医療保険財政や患者の負担軽減の観点から、新規収載品に係る外国価格調整の比較水準のさらなる引き下げと、外国平均価格の算出方法の見直しを検討することを提案した。
■「A3」「B2」の保険適用時期、「E2」と同等に
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