厚生労働省は2021年度4-5月の医療費の動向を暫定版としてまとめた。概算医療費の対前年同月比は、4月+10.5%、5月+11.5%と2カ月連続で2桁増となった。しかし、コロナ以前の対前々年同月との比較では、4月+0.8%、5月▲1.8%で、19年度全体の+3.2%に比べると小さい伸びだとした。また、6月の確定分による医療機関の収入総計は対前々年同月比+4.6%となった。【ライター 設楽幸雄】
厚労省の概算医療費は、社会保険診療報酬支払基金の統計月報と国民健康保険中央会の統計データに基づき、わずかにある重複計上分などの調整をしてまとめている。
暫定版としては、4月と5月の2カ月分のまとめで、医療費の対前年同月比は2カ月連続で2桁の高い伸びとなった。患者数を表す受診延日数が4月+15.0%、5月+12.8%と高い伸びを示したためだ。
一方、診療密度を示す1日当たり医療費は、4月▲3.8%、5月▲1.1%とマイナスになった。
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