厚生労働省は、勤務医の労働時間短縮(時短)の取り組みや実績を医療機関ごとに5段階で評価する仕組みの導入の見送りを決めた。「病院の優劣を強く印象付ける」といった慎重論への配慮からで、それに代わり、時短の実績が改善しているかなどの評価結果を「定型的」な文章の組み合わせで示すことを提案した。【兼松昭夫】
厚労省は15日、省内の「医師の働き方改革の推進に関する検討会」に修正案を示し、了承された。当初は、労働関連の法令や医療法の違反がないことを前提に、最上位の「S」と、「A-D」の計5段階で評価することを想定していた。
これに対して修正案は、時短への取り組みや労務管理の体制に見直しの必要があるかどうかを踏まえ、定型文で「全体評価」を決める内容。時短への取り組みや労務管理の体制整備が十分で、実績も伴っているなら、「労働時間短縮に向けた医療機関内の取り組みは十分に行われ、労働時間短縮が進んでいる」などと評価する。
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