中央社会保険医療協議会の分科会は8日、2022年度診療報酬改定に向けた入院医療への評価などに関する検討内容の中間取りまとめ案をおおむね了承した。ただ、一部の委員が、救急医療管理加算の保険請求での審査基準が都道府県ごとで違うことを問題視。統一化する方向で検討するよう求めた。【松村秀士】
救急医療管理加算は、緊急入院が必要な重症患者に救急医療を行った医療機関への評価。加算1では950点、加算2では350点を1日につき算定できる。
8日の「入院医療等の調査・評価分科会」では、この加算の審査基準の在り方に議論が集中した。全日本病院協会常任理事の津留英智委員は、医療機関が救急医療管理加算1・2を保険請求した際、審査で都道府県ごとに基準が大きく異なっていることが大きな問題だと指摘した。その上で、「同じ救急でも、県をまたいだ隣の病院に搬送されたら異なる算定が行われているのはいかがなものか」と疑問を呈し、22年度改定での是正を求めた。
■審査側「トラブルが半減」
(残り537字 / 全965字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】