厚生労働省は、4日の中央社会保険医療協議会・総会に、費用対効果評価の結果による価格調整として、うつ病薬「トリンテリックス錠」(一般名ボルチオキセチン臭化水素酸塩、武田薬品)の薬価を4.3%引き下げ、慢性心不全薬「コララン錠」(イバブラジン塩酸塩、小野薬品)の薬価は変更なし、などと報告、了承された。トリンテリックス錠の薬価引き下げは、11月1日から適用となる。【ライター 設楽幸雄】
トリンテリックス錠は、2019年11月に薬価収載された。レクサプロ錠(エスシタロプラム、持田製薬)を最類似薬として類似薬効比較方式(I)で算定され、海外のガイドラインで「唯一最高のエビデンスレベルで推奨されている」ことが評価されて、有用性加算(II)5%が適用された。
外国価格調整による引き下げがあり、薬価は10mg1錠が168.90円、20mg1錠が253.40円となった。
有用性加算が付いたことから新薬創出等加算が適用され、20年4月の薬価改定後も薬価据え置きとなっている。
また、収載後10年度をピーク時とする市場規模予測は、予測投与患者数37万人、予測販売金額227億円で、予測販売金額が100億円以上のため、費用対効果評価「H1」の対象となった。
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