マイナンバーカードを健康保険証として活用するオンライン資格確認システムは、本格運用が10月からスタートする予定だが、現状で稼働している医療機関は1,664施設、稼働目前の準備完了施設も7,411施設で、合わせても9,075施設にすぎない。29日の社会保障審議会・医療保険部会では、マイナンバーカードの保険証利用はほとんどできないとしか言えないとの声も上がった。【ライター 設楽幸雄】
厚生労働省は、医療保険部会にオンライン資格確認システムの導入準備状況を報告。顔認証付きカードリーダーの申し込みは、18日時点で13万429施設で、全数22万8,834施設の57.0%に達しているとした。
内訳は、病院6,416施設(77.7%)、医科診療所3万9,856施設(44.6%)、歯科診療所3万5,028施設(49.4%)、薬局4万9,129施設(81.4%)。
一方、実際に稼働しているプレ運用参加施設は1,664施設(26日時点)にとどまり、院内システムなどの準備が完了し、院内の取り扱いなどを研修中の準備完了施設も7,411施設でしかないことを示した。
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