厚生労働省は30日、厚生労働白書(2021年版)を公表した。第1部では「新型コロナウイルス感染症と社会保障」と題し、新型コロナウイルス感染症が国民生活に与えた影響と対応などを取り上げている。【新井哉】
白書では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出の自粛、人と人との接触を減らすことの影響が「高齢者にも及んでいる」と指摘。具体的には、高齢者の1週間当たりの身体活動時間について、「2020年4-5月の緊急事態宣言下では真冬の同年1月と比較しても約60分(約3割)もの減少が見られた」と指摘。また、自治体のデータに基づき行われた調査の中間結果を取り上げ、「高齢者の外出機会が減少し、認知機能が低下した者やうつ傾向が見られた者の割合が増加する傾向が見られている」と説明している。
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