処方箋を反復利用するリフィル処方箋の導入が、次期診療報酬改定で実現する方向となっている。政府の骨太方針2021の記載を踏まえ、中央社会保険医療協議会・総会で、分割調剤を見直す形で具体的な議論が始まった。日本薬剤師会は、トレーシングレポートの活用と合わせた取り組みを提案。日本医師会は、対象薬剤を規制することの検討を求めた。支払側は、積極的に導入を検討すべきとの姿勢だ。【ライター 設楽幸雄】
厚生労働省は、最近の中医協・総会で2度にわたり、処方箋の反復利用と、それに大きく関連している分割調剤を取り上げた。
調剤(その1)を議題とした14日には、論点の中で、骨太方針を踏まえた今後の対応として、かかりつけ薬剤師・薬局の普及促進、多剤・重複投薬への取り組みと共に、「処方箋の反復利用」を挙げた。
その関連資料として示したのは、分割調剤の現状と、海外のリフィル制度の状況だ。
21日の個別事項(その1)では、「医薬品の適正な使用の推進」の中で、長期処方対策としての分割調剤の仕組みを資料で示した。
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