厚生労働省はこのほど、医薬品・医療機器等安全性情報(No.384)を公表した。添付文書(使用上の注意)の改訂を指導した、腫瘍用薬「ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)」(キイトルーダ点滴静注100mg)の副作用の経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】
ペムブロリズマブは、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がん、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライトなどに効能・効果がある。6月に行われた添付文書の改訂では、「重大な副作用」の項に「劇症肝炎、肝不全」を追記。2018年4月から21年3月までの副作用報告で、因果関係が否定できない肝不全関連症例が5例(死亡例は3例)あった。過去1年間の推定使用患者数は約3万3,600人。
(残り299字 / 全660字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】