かかりつけ医機能を最も広く評価するものとして設定された、初診料に対する「機能評価加算」(80点)の届出数は、要件となっている地域包括診療加算、地域包括診療料、小児かかりつけ診療料、在宅時医学総合管理料(在宅療養支援診療所または在宅療養支援病院に限る)の各届出施設からの届出を合計した延べ数が、2020年7月1日時点で2万施設をわずかに超えた。要件各点数の届出数合計に対して85%に達し、すでに伸びしろは小さい。【ライター 設楽幸雄】
厚生労働省が、外来医療について議論した7日の中央社会保険医療協議会・総会に提出した資料で明らかになった。
機能強化加算は、かかりつけ医機能を評価した診療報酬を届け出ている機関を対象に、初診時の診療機能を評価するものとして、18年度診療報酬改定で新設された。
診療所と、許可病床数200床未満の病院が対象で、要件は、地域包括診療加算、地域包括診療料、小児かかりつけ診療料、在宅時医学総合管理料・施設入居時等医学総合管理料(在宅療養支援診療所または在宅療養支援病院に限る)のいずれかを届け出ていること。
厚労省は、要件となっている点数ごとの機能強化加算の届出状況を積み上げる形で、機能強化加算届出の延べ数をグラフで示した。
グラフから読み取れるおおよその延べ数は、機能強化加算を新設した18年が1万8,000程度、19年は1万9,500程度、20年は2万100程度となった。
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