中央社会保険医療協議会が14日に開いた総会では、公益側の委員に対して診療側が慎重な発言を求める場面があった。調剤基本料の見直しを巡る発言が発端で、中医協の公益委員の役割を厚生労働省が今後、整理することになった。【兼松昭夫】
2022年度の診療報酬改定に向けてこの日は調剤報酬の見直しに関する意見を出し合った。その中で、大型門前薬局の調剤基本料を引き下げることで医療費の自己負担が低くなり、むしろ患者を誘導しかねないことを中村洋委員(慶応大大学院教授)が指摘するなど公益側の複数の委員が発言した。
すると、診療側の城守国斗委員(日本医師会常任理事)は「議論がまとまらない時に中立・公正な立場で調整役をするのが公益側の役割」だと述べ、公益委員の発言が議論の行方を左右することへの懸念を表明した。
松本吉郎委員(同)は、
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