政府は6月中旬にまとめる「成長戦略実行計画」に、「医薬品産業の成長戦略」を位置付ける。実行計画は、経済財政諮問会議による骨太方針の下で進められるもので、政府全体としての計画に医薬品産業が位置付けられることになる。薬価制度による新薬のイノベーションの評価も記載される。厚生労働省が策定を進めている新医薬品産業政策もその延長上のものになろう。【ライター 設楽幸雄】
成長戦略実行計画は、骨太方針の下で「我が国経済の持続的な成長に向け、成長戦略の具体化を推進する」ために設置された「成長戦略会議」で議論される。安倍晋三前首相の下で設置されていた未来投資会議の内容を引き継ぐ形で、菅義偉首相が2020年10月に設置した。
加藤勝信官房長官を議長とし、西村康稔経済再生担当相と梶山弘志経済産業相が副議長を務め、ほかに民間議員として竹中平蔵・慶大名誉教授や三村明夫・日商会頭ら8名の合計11名で構成する。
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