厚生労働省は17日、高齢者施設職員等の定期的な検査の意義と、定期的な検査等により感染者が発生した施設への支援について取りまとめ、各都道府県などに宛てて事務連絡を出した。集中的検査の受検について積極的に働き掛けるよう、都道府県や保健所設置市に求めている。【齋藤栄子】
高齢者施設の入所者等は新型コロナウイルス感染による重症化リスクが高いことなどから、高齢者施設等における集中的検査の積極的な実施が求められているが、検査を受検しない理由について自治体等の聞き取り結果では、「検査の意義がわからないため」「症状がある場合に受検しているため」「陽性者が出た場合の事業への影響を危惧するため」「陽性者が発生した場合の代替スタッフの確保が難しいため」などの意見があった。これを踏まえて、取りまとめたもの。
高齢者施設職員等の定期的な検査の意義として、▽発症前の無症状の状態でも感染力がある▽高齢者施設等で集団感染が生じた場合に入所者や施設経営への影響が大きく、医療提供体制への負荷の増大につながる▽集中的検査を実施した都道府県から、新型コロナウイルスへの感染を早期に発見でき、集団感染の防止等迅速な対応につなげられたといった評価がある-などの内容をまとめた。
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