中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は12日、次回薬価制度改革に向けた議論を開始。製薬団体、医薬品卸連合会などの意見を聴取した。製薬団体は、特に中間年薬価改定を「抜本改革の趣旨を逸脱」と批判し、対象は「価格乖離の大きな品目」という趣旨に立ち戻ることを求めた。また、特許期間中新薬の薬価が維持されるよう新薬創出等加算を見直すこと、安定確保医薬品に対する薬価制度上の措置を求めた。卸連は、流通コストが増加しているとして、卸の役割や機能の適切な評価を求めた。【ライター 設楽幸雄】
製薬団体を代表する日本製薬団体連合会は、国内医薬品市場について、2015年度に10.8兆円余りになった後、薬価制度抜本改革のあった16年度は10.4兆円余りに減少し、20年度も10.3兆円程度で、「15年度以降は伸びていない」と説明。
(残り1572字 / 全1925字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】