費用対効果評価の3番目の指定品目となった発作性夜間ヘモグロビン尿症薬「ユルトミリス」(アレクシオンファーマ)の評価結果が「費用増加」(効果は既存対象技術と同等)として、14日の中央社会保険医療協議会・総会に報告、了承された。ICER区分の「1,500万円/QALY以上」と同様の取り扱いとされた。価格調整係数0.1の適用となり、有用性加算5%部分が0.5%に圧縮、薬価引き下げとなる見込みだ。【ライター 設楽幸雄】
ユルトミリスは、2019年8月に「発作性夜間ヘモグロビン尿症」の効能・効果で薬価収載された。同じアレクシオンファーマの「ソリリス」が最類似薬とされ、注射の頻度がソリリスの4分の1となる「8週間に1回」で、「患者負担の軽減」につながり「対象疾病の治療方法の改善」に該当するとして、有用性加算IIの5%が認められた。
薬価は71万7,605円で、ピーク時10年度(29年)の市場予測は、製品の投与患者数が731人、予測販売金額331億円となった。この予測販売金額により、費用対効果評価「H1」(100億円以上)に指定された。
(残り483字 / 全948字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】