東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第39回)が1日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、新規陽性者数が高い水準で推移する中、病院や高齢者施設で十数人規模のクラスターが複数発生し、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者層への感染が続いていることを指摘。「高齢者層への感染を防ぐためには、家庭外で活動する家族、医療機関や高齢者施設で勤務する職員が、新型コロナウイルスに感染しないことが最も重要である」との見解を示している。【新井哉】
コメント・意見では、3月31日時点の入院患者数について、前回(3月24日時点)の1,371人から1,466人となっていることに触れ、「増加傾向にある」と指摘。従来株と比較して感染力が強い変異株が問題となっていることも取り上げ、「病院の体制が十分に確保できないまま感染が拡大する危険性がある」と説明している。
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