厚生労働省は26日、社会保障審議会・医療保険部会に2020年度概算医療費4-11月の状況を報告した。新たに集計した11月は前年同月比▲3.8%で、10月の+1.5%から再びマイナスに転じるとともに、大きな落ち込みとなった。ただし、11月は平日数が前年同月に比べて1日少なかったためで、調整後は▲1.1%にとどまる。休日数など調整後の伸び率は、「7月以降、▲1-3%で推移」としている。【ライター 設楽幸雄】
20年度の概算医療費は、10月に初めてプラスとなったが、前年同月に比べて平日数が1日多く、さらに土曜日も1日多かったためで、休日数など調整後は▲2.9%とマイナスだった。
休日数など調整後の伸び率の推移を見ると、4月▲11.1%、5月▲12.6%、6月▲6.1%、7月▲1.8%、8月▲1.2%、9月▲3.0%、10月▲2.9%、11月▲1.1%という状況。
実質的には、4月以降一貫してマイナスの状態が続いていることになる。その中で、11月はマイナス幅が最小となった。
厚労省は、「7月以降、▲1-3%で推移」との見方を示している。
(残り1191字 / 全1657字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】