厚生科学審議会の副反応検討部会は15日、新型コロナウイルス感染症ワクチンによる「重大な副反応」のアナフィラキシーについて、接種してから4時間までに発症すれば医療機関に報告を義務付けることを決めた。けいれんやギラン・バレー症候群、脳炎・脳症といった症状が出た場合も積極的な報告を求めることでも合意した。厚生労働省は、こうした内容を記載した通知を16日中に出す。【松村秀士】
14日付で特例承認され、17日にも先行接種が始まる新型コロナワクチンのコミナティ筋注に関しては、添付文書の「重大な副反応」の項目に「ショック、アナフィラキシー」と記載されている。
コミナティ筋注を臨時接種として位置付けるには、副反応疑い報告の基準を定める必要がある。そのため、厚科審の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会などの合同会合は15日、新型コロナワクチンの接種に伴うアナフィラキシーを報告基準に加えるとともに、報告対象となる症状発生までの時間を、他のワクチンと同様の4時間とすることを決めた。
■注射部位の痛み、1回目で約9割発症-国内試験
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