日本医療機能評価機構はこのほど、薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の「共有すべき事例」を公表した。1日1回食前に経口投与するレルミナ錠40mgについて、「1日1回1錠 昼食後」として処方されたため、処方医へ疑義解釈を行った結果、用法が昼食前に変更になった事例を取り上げ、「薬剤を初回交付する際は、食習慣等の患者背景を聴取したうえで、患者に適切な説明を行うことが重要である」といった「事例のポイント」も示している。【新井哉】
「共有すべき事例」によると、疑義照会に至る経緯として、添付文書より食後投与は絶食下投与と比較してCmaxおよびAUC120が低下することを確認したことや、患者から初回投与であることを聴取したが、服用開始日の指示がなかったことを挙げている。
(残り366字 / 全696字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】