政府の経済財政諮問会議が21日開かれ、菅義偉首相は、新型コロナウイルス感染症の入院患者の受け皿を確保するため、「より幅広い病院に新型コロナ患者を受け入れていただく必要がある」と述べた。菅首相はその上で、病床を確保する病院向けにこれまでに整備した補助金などのインセンティブを使い、各自治体と連携して病床の確保を進める考えを示した。【兼松昭夫】
諮問会議はこの日、東京、大阪、福岡など11都府県に緊急事態宣言が再発令されてから初めて会合を開き、医療提供体制の確保策を議論した。サントリーホールディングスの新浪剛史社長ら民間議員は、医療従事者などの地域の医療資源を、重症者を受け入れる重点医療機関に直ちに傾斜配分すべきだと提言した。十分な受け入れ体制を整備するため、増床や人員確保への大胆なインセンティブ措置を講じるべきだとしている。
さらに、自治体、公的、民間などの開設者別に都道府県ごとの病床数や利用率を可視化するなどの対応も求めた。
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