厚生労働省は、15日に開かれた「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」(第4回)の会合で、「取りまとめに向けた論点整理」を示した。出生前検査の現状や委員の意見を整理しており、NIPT(新型出生前診断)に関しては、「精度管理等の質の確保が重要である」としている。【新井哉】
論点整理では、「NIPT に関する科学的事実等」の項目を設け、検査で把握可能な対象疾患やNIPTで得られる情報に加え、感度は高いものの非確定検査であることなどを取り上げている。例えば、NIPTで得られる情報に関しては、形態学的異常・合併症の有無や症状の程度などの胎児の現在の病態、予後や治療方針などについて判断できないことに触れ、「NIPTは臨床的には限定的な情報しか得られない検査である」としている。
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