政府は15日夕の臨時閣議で、新型コロナウイルス感染症への追加対策を盛り込んだ2020年度の第3次補正予算案を決定した。医療・福祉事業者への資金繰り支援に1,037億円を計上。また、コロナ禍の影響で診療件数の落ち込みが続く小児科などの医療機関や新型コロナ回復患者の転院を支援するために71億円を充てる。【松村秀士】

　補正予算の追加歳出は計19兆1,761億円で、厚生労働省分は4兆7,330億円。

　このうち、新型コロナの緊急包括支援交付金による支援に1兆1,763億円を計上。これにより、地域の実情に応じて都道府県が行う重点医療機関の病床や軽症者の宿泊療養施設の確保を引き続き後押しし、医療提供体制の強化を図る。

　また、コロナ禍の影響で休業や事業の縮小を余儀なくされた医療・福祉事業者の資金繰りの支援に1,037億円を充て、福祉医療機構による無利子・無担保の危機対応融資を引き続き行う。

■小児科などへの支援に71億円

（残り422字 / 全826字）