厚生労働省は30日、2018年度の国民医療費は43兆3,949億円で、前年度に比べ0.8%増加したと発表した。伸び率の内訳は、診療報酬改定▲1.19%、人口減▲0.2%、人口の高齢化1.1%、その他(自然増)1.1%。国内総生産(GDP)に対する国民医療費の比率は7.91%で2年連続上昇した。【ライター 設楽幸雄】
18年度国民医療費の伸び率0.8%は、直近10年間では、16年度の▲0.5%に次いで低いものとなった。薬価制度の抜本改革を含む診療報酬のマイナス改定が大きく影響した。
伸び率の内訳を見ると、診療報酬改定の▲1.19%は、その他(自然増)1.1%を打ち消す以上のマイナスとなった。また、人口の減少▲0.2%と高齢化1.1%を合わせると0.9%で、国民医療費としての伸び0.8%はその枠内となった。
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