2021年度中間年薬価改定に向けた中央社会保険医療協議会の議論の中で、支払側から新たな課題が提起された。薬価改定時の薬価は、市場実勢価格の加重平均値を基本とした上で、市場での流通安定の観点から調整幅として一律に2%を上乗せして算定されている。この2%が適切かについて議論すべきだとした。財政制度等審議会・財政制度分科会で議論されているもので、これを中医協に提起した。また、21年度改定では、新薬も対象にすべきとの考えを示した。【ライター 設楽幸雄】
薬価改定時の個別医薬品の薬価は、市場実勢価格加重平均値調整幅方式で算定される。具体的には、個別品目ごとに、「薬価調査に基づく市場実勢価格の加重平均値+消費税+調整幅(改定前薬価の2%)」という算定式になる。消費税はこの中で、確実に反映されている。
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