厚生労働省は、6日に開催された「第5回健康・医療・介護情報利活用検討会」(第4回医療等情報利活用WGと合同開催)で、全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大に関連し、患者や他の医療機関などへの傷病名の提供について「レセプト上の傷病名の提供に当たっては、患者への告知を前提とすることとし、レセプト上で告知状況を確認できる方法を十分に議論した上で、あらためて提供の仕組みを検討・実装することとする」との考え方を示した。【新井哉】
レセプト上の傷病名を患者が確認できるようにすることについては、患者が閲覧したいという希望や提供すべきとの意見がある一方で、▽レセプト上の疑い病名の取り扱いに対する不安▽特にがんや精神疾患について特別な配慮を求める意見▽患者の治療に大きな支障を来すことへの懸念-があるため、「全てのレセプトの傷病名情報は、現状では提供すべきでないとの意見があった」と説明している。
(残り543字 / 全935字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】