オンライン診療の指針の見直しを話し合う厚生労働省の検討会が2日開かれ、同省は、初診からオンライン診療を解禁する際の課題として、多くの疾患が原因になり得る「腹痛」や、心筋梗塞の恐れがある「胸痛」などへの対応を挙げた。検討会には、受診歴がない患者をオンラインで診療することのリスクの大きさを指摘する意見もあり、同省では、ルールの具体案を次回に示す。新たなルールの大枠を年内に固め、年明け以降、できるだけ早く指針を改訂したい考え。【兼松昭夫】
オンライン診療の新たなルールは、厚労省が改訂後の指針を通知した段階で適用されるといい、同省では、新型コロナウイルスの感染拡大の状況などを踏まえながら切り替えのタイミングを見極める。
2日に会合を開いたのは、日本医師会や日本病院会の幹部、患者代表らによる「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」。
新型コロナの感染拡大を防ぐため、政府は4月、オンラインや電話による初診を特例で容認した。初診からのオンライン診療のルールは、特例のこれまでの実績も踏まえながら具体化する。安全性と信頼性をベースにし、電話ではなく映像を使うことなどが条件。
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