社会保障審議会の医療保険部会は16日、医療保険制度改革に関する年末までの取りまとめに向けた議論を開始した。後期高齢者(75歳以上)の窓口負担割合の在り方や、大病院への患者の集中を防いで「かかりつけ医」機能の強化を図るための定額負担の拡大など、毎回テーマを絞って検討を進める。この日の会合では、複数の委員が、後期高齢者の負担割合の在り方の話し合いを深めるための資料の提示を厚生労働省に求めた。【松村秀士】
厚労省は同部会で、取りまとめに向けた医療保険制度改革に関する各テーマを示した。具体的には、政府の「全世代型社会保障検討会議」の中間報告で検討項目とされた、▽後期高齢者の窓口負担割合の在り方▽大病院への患者の集中を防ぎ、「かかりつけ医」機能の強化を図るための定額負担の拡大▽予防・健康づくり。
また、「新経済・財政再生計画 改革工程表2019」に記載された、負担への金融資産等の保有状況の反映の在り方や、薬剤自己負担の引き上げ、医療費に関する保険給付率と患者負担率のバランスの定期的な見える化、「現役並み所得」の判断基準の見直しなどもテーマに挙げた。
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