厚生労働省は16日の中央社会保険医療協議会・総会で、2019年度の概算医療費が43.6兆円となり、前年度に比べて約1兆円、2.4%増加したと報告。最近の伸びと同程度の伸び率で、人口構成の高齢化と医療の高度化により医療費が伸びるという基調に大きな変化はないとの見方を示した。【ライター 設楽幸雄】
医療費の伸び率の最近の状況について厚労省は、15年度3.8%、16年度△0.4%、17年度2.3%、18年度0.8%で、この4年間の平均は1.6%だとした。
15年度の伸びが高いのはC型肝炎治療薬の新薬が出たためで、16年度のマイナスはC型肝炎薬の薬価を下げたこととその使用量が減少したことによる反動だと説明した。
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