医道審議会の医師分科会・医師臨床研修部会は4日、大学の医学部を卒業した後に診療に従事しようとする人が受ける必要がある臨床研修の在り方の議論をスタートさせた。医師の偏在解消に向けて各県の知事が要望している、地域医療での研修期間の半年程度の延長について、「受け入れ側の負荷が増える」「時期尚早」など慎重な意見が相次いだ。部会では、このテーマについて今後も引き続き議論する。【松村秀士】
現行の制度では、診療に従事しようとする医学部の卒業生は、臨床研修を2年以上受けなければならない。また、その中で、1カ月以上の地域医療研修が必修とされている。
ただ、医師の地域・診療科偏在を是正するため、長野や静岡など複数県の知事は、臨床研修での地域医療研修の期間を半年程度確保できる仕組みに見直すよう、国へ要望している。
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