厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、インフルエンザの流行に関する事務連絡(4日付)を、都道府県、保健所設置市、特別区に出した。季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を臨床的に鑑別することが困難と指摘されていることに触れ、「次のインフルエンザ流行に備えて、発熱等の症状のある多数の患者に対して、地域において適切に相談・診療・検査を提供する体制を整備する必要がある」としている。【新井哉】
事務連絡では、多くの地域で「地域外来・検査センター」が設置されていることを取り上げ、地域の診療所などに新型コロナウイルスへの感染が疑われる患者の相談・受診があった場合、同センターに患者を案内・紹介し、そこで診察・検査を行う体制となっていることを説明。しかし、季節性インフルエンザの流行期には、多数の発熱患者が発生しており、「今年度も同程度の発熱患者が発生することを想定されるが、発熱等の症状のある患者に対して、季節性インフルエンザと COVID-19を臨床的に鑑別することは困難である」との見解を示している。
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