厚生労働省は28日、「最近の医療費の動向」の2019年度3月分と19年度の概算医療費（医療保険医療費）を公表した。概算医療費は43.6兆円となり、前年度に比べて約1兆円、2.4％増加した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まった3月は1.2％の減少となった。【ライター　設楽幸雄】

　19年度の伸び率2.4％は、2年に1回の診療報酬改定のなかった年としては、前回17年度の2.3％より高いが、15年度の3.8％には及ばなかった。
　ただし、19年度は10月に消費税増税に伴う診療報酬改定（0.41％引き上げ）・薬価材料価格改定（0.48％引き下げ）があり、差し引き0.07％の引き下げが行われた。

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