国立感染症研究所はこのほど、東京都内の新型コロナウイルスの発生動向に関する報告をホームページに掲載した。2020年1月から5月下旬までの感染者の発生動向をまとめたもので、都からの感染者の報告は、国内発生の約3割を占め、死亡例では約3分の1を占めていることに触れ、「都内の感染のコントロールが国内の感染動向を左右するものと考えられ、 検査体制の充実、症状に応じた医療体制の確保、患者情報の的確な把握など、今後も必要な公衆衛生上の対応を進めることが重要である」としている。【新井哉】
報告では、都内で3月下旬以降、新型コロナウイルス感染症の感染者数が急増したことを取り上げている。具体的には、1月23日に都内で最初の感染者が診断されており、3月22日までは1日当たり0-10人で推移。3月23日以降増加がみられ、4月9日に256人を記録してピークとなった。その後減少に転じ、5月16日には8人となり、その後は5月20日を除き10人を下回って推移した。
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