中央社会保険医療協議会が19日の総会で了承した新薬の薬価収載13成分のうち、日本イーライリリーの低血糖時の救急処置薬「バクスミー点鼻粉末剤」は、原価計算となったが、外国平均価格との調整を行った結果、原価計算結果の2倍の薬価が算定された。ルールに基づく算定だが、支払側委員は、外国平均価格調整で2倍の薬価がつくことは「果たして妥当なのか」とし、次回の薬価制度改革で議論することを求めた。【ライター 設楽幸雄】
バクスミーの原価計算は、製品総原価が2,855.10円、営業利益が495.90円、流通経費が271.70円、消費税が362.30円で、その総額は3,985.00円となった。これが企業側と、中医協の薬価算定組織とが合意した原価だ。
この原価に関する企業側の開示度は、80%以上とされた。
(残り869字 / 全1212字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】